特集・インタビュー

横浜ソーシャルビジネス事業者レポート《いちょう坂カフェ 葵俊亮さん》

いちょう坂カフェ入口の写真


横浜市港南区の横浜市営地下鉄ブルーライン上永谷駅前にある「いちょう坂カフェ」は、横浜・横須賀地区で不動産業を中心に事業展開している株式会社三春情報センター(以下、三春情報センター)が丸山台いちょう坂商店会街の事務局を担う拠点として2016年8月に開店した。一般企業と商店街がどのようにしてコミュニティカフェを開くことになったのか店長の葵さんにお話しを伺った。

企業CSRの取り組み

三春情報センターのミック上永谷店は丸山台商店会に加盟していた。これまでとは異なることをやっていきたいという商店会役員の想いを受けて、まずはまとめ役としてコーディネーターの配置が必要ではないかという意見があがり、三春情報センター社内の適任者として葵さんに声がかかった。

葵さんは商店会の新しいガイドマップを半年で作り上げて、完成披露時にはガラポンのイベントでPRするなど色々なアイデアを提供した。その後も継続して商店会の活動にかかわり、地域の子ども達が描いた絵を提灯にして飾る「丸山台いちょう坂商店街絵提灯飾り」の点灯式では商店街会員で30~40代の若手を巻き込んで積極的に地域と関わることになった。

いちょう坂カフェ店内のチラシ写真

コミュニティカフェ「いちょう坂カフェ」開設

全国商店街振興組合連合会にぎわい補助金助成対象事業として歩行者天国イベント「丸山大ホコテン」を開催した際に、葵さんは商店街の事務局として深く活動に参加していくことになった。より内部の事情が分かってきたこともあり、商店街を継続して運営していくためにいくつかのプランを提案した。その中で選ばれたプランが「いちょう坂カフェ」の開店だった。

三春情報センターは富岡と上永谷で店舗の一部を開放して趣味の講座や作品展を開催するミハルクラブを運営してきた経験があり、社内にコミュニティ運営の下地があった。いちょう坂カフェの事業運営が認められた時期と、ミハルクラブの終了時期が重なったこともあり、運営スタッフを含めて三春情報センターが責任を持ってコミュニティカフェの運営にあたるためにイニシャルコスト 約400万円をかけて開店することになった。

いちょう坂カフェ店内の写真

 

運営コスト

丸山台いちょう坂商店街は町のハブ機能を担うカフェとして月額6万円の事務局委託費を支払い、町と商店街の発展を目指していくことになった。いちょう坂カフェの家賃や人件費といった管理費は三春情報センターが負担するが、商店街の事務局委託費とカフェ売上だけでは店舗運営費の全ては賄えないので、葵さんの特性を活かしてデザイン制作業務など、カフェ+アルファの業務を実践している。

「カフェ運営と商店会の事務局としてコミュニティカフェで何ができるのかを踏まえて、もう一つの作業をおこなうので時間の使い方は難しいです」と葵さんが課題解決のアイデアをいくつか話してくれた。

いちょう坂カフェ店長の葵さん写真

地域コミュニティのハブとして

「コミュニティの活用とカフェに常に人がいることを目指すために主催イベントの回数を増やすことや、カフェの売上アップのためにメニューの品質向上にも取り組みたいです」。商店街の会員からカフェ運営に関するアドバイスをもらうなど会員同士が交流する拠点として、いちょう坂カフェに参加している様子が伺える。

「駅近のカフェに客席が16席があり、分け隔てなく誰でもお茶してもらえる場所として、この場所の使い方を地域に提案していきたいです。カフェを訪れた方が地域と商店街をつないでくれるファンになってくれる、楽しい場所にしていきたいです。そのためには自分の足で地道に活動していくことが重要だと考えています」と今後の活動目標を語ってくれた。

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組織概要

いちょう坂カフェ
https://www.facebook.com/ichouzakacafe/

カフェでは丸山台いちょう坂商店街会員店舗の商品を取り入れたメニューを提供するなど、上永谷地区で丸山台地区を紹介をする地元密着アンテナショップの要素も含まれている。サークルのスペース利用や、会議スペースとしても活用されている。

所在地:
神奈川県横浜市港南区丸山台1-2-1
京急シティ上永谷Lウィング 2F

取材:2017年1月