NPO法人ミニシティ・プラスが中川の住宅展示場で子どもが仮想の街をつくる「ミニヨコハマシティ」-石巻マルシェも


ミニヨコ

「大人口出し禁止」の子ども達がつくるまち

 ハウスクエア横浜(横浜市都筑区中川1)で4月3日から5日まで、子どもたちだけで「理想の街」をつくるイベント「ミニヨコハマシティ(ミニヨコ)」が開催される。主催はNPO法人「ミニシティ・プラス」(都筑区中川1、三輪律江理事長)。

 「大人口出し禁止」を原則とし、選挙権のない19歳以下の子どもたちが集まり、実際に「ミニヨコ」という子どもの街を作る同イベント。子どもたちはアイデアを出し合いながら街を作り、就労や政治、まちづくりなど社会の仕組みを遊びながら学ぶ。イベントを企画する「ミニヨコの運営会議」には50人以上の子どもが参加。当日は500〜700人の子ども達も含めて3,000人の来場者を見込んでいるという。

ミニヨコ@ハウスクエア
 NPO法人ミニシティ・プラスの設立母体となった組織「ミニヨコハマシティ研究会」は、まちづくり研究者やNPO、横浜市職員らが中心となって2006年10月に発足。第1回目のミニヨコハマシティは、2007年3月に都筑区のハウスクエア横浜で開催。2日間でのべ300人以上の子どもたちが来場した。

 ミニヨコの目指すところについて、同研究会の代表を務め、現在はミニシティ・プラスの副理事長でもある岩室晶子さんは「未来を担う子どもたちが、自由な発想で社会について知り、体験し、考えるチャンスをつくり、その中で自分らしさが活かせる生き方を自分の力で見つけられるようになれば」と話す。

ドイツ・ミュンヘンを発祥に、各地に広まる子どものまち

ミニヨコの子供たち@ドイツ
 ミニヨコハマのような子どものまちをつくる取り組みは、ドイツ・ミュンヘン市で20数年前に始まった「ミニミュンヘン」を発祥としている。

 「ミニミュンヘン」は、7歳から15歳の子どもだけが運営・参加する仮設都市で、2年に1回、8月の夏休み期間中に3週間運営される。自分で仕事を見つけて働き、「ミミュ」という仮想のお金を稼ぎ、このお金で食べ物を買ったり、遊んだりする仕組みだ。仮想の街で、子どもたちは自分たちで考えて決まりを作り、仕事を決めて働き、遊んだり、買い物を楽しんだりする。

 ミニミュンヘンは、行政や企業、NPO、市民が連携して実施している。コンセプトとしているのは、子どもたちによる「自主的な学び」だ。特に、自分で仕事をしてお金を稼ぎ、そのお金で食べたり遊んだりするという経済の仕組みや、選挙などを通して擬似的に体験する政治の仕組みを、自らの体験をもって楽しみながら学ぶことが大切と考えられている。

 こうしたミニミュンヘンの仕組みやその意義、実際の様子は日本にも紹介され、同様のイベントが各地で広がりを見せ始めている。千葉県の「ミニさくら」(佐倉市)や「ミニいちかわ」(市川市)をはじめ、現在は約20か所で子どものまちが開催されている。

 2008年8月にドイツのベルリンで行われた第1回「こどものまち世界会議」には、横浜からミニヨコハマシティのメンバーの子ども達など9人が参加した。子どもたちは日本の文化である浴衣で会場を訪れ、英語で横浜の街のことやミニヨコハマについて堂々とプレゼンテーションを行ったほか、現地の子どものまちを訪れ、お茶会をするなどドイツの子供たちとの交流を図った。

ミニヨコ内の通貨「ミニヨン」を使って買い物も

1249543806
 イベント開催前日の4月3日は、「まちをつくる日」として、運営会議メンバーの子どもたちを中心に、ハウスクエア横浜の会場で「まち」を準備する。会場内に銀行や税務署、市役所など公共施設などを設置するほか、ミニヨコ市民から出たアイデアを元にした店舗や施設などが出店する。参加する子どもたちは、店舗や施設で働いて得たミニヨコ内の通貨「ミニヨン」を使って、店で買物などを楽しむことができる。開催は13時~16時(入場は15時まで)、参加費100円。

 4日には、ミニヨコの市長を選ぶ市長選も行われる。また、4日と5日には、ミニヨコを運営する中心メンバーの子どもたちは「石巻日日こども新聞」メンバーと交流をしていきており、石巻とゆかりがあることから、会場外で石巻関連のイベントも実施する。会場内に大人が立ち入ることはできないが、会場の外では大人向けに、石巻マルシェ(石巻物産展)を、ハウスクエア横浜内にあるコミュニティーカフェ「シェアリーカフェ」では、石巻の食材を使ったランチを提供する「石巻応援カフェ」も行う。

 そのほか、株式会社スリーハイによる「ものづくりスクール」や、ナレッジビーンズ株式会社による「スマフォアプリ創作体験教室」「ロボット実験室」、NPO法人HaMaWoによる「手作り雑貨ワークショップ」などの協力企業・団体による講座やワークショップも行われる。

 岩室晶子さんは、「この仮想の街でまちづくりを体験した子ども達が、社会に出てまちづくりに参加する『特命子ども地域アクター』に参加して、NPOや商店街などの地域活性化や地域の課題解決に参加する流れもできている。大人が楽しめるプログラムも多数用意しているのでぜひ会場に足を運んで欲しい」と話している。

 4日・5日の開催時間は10時~16時。参加費は19歳以下の子どもは1日300円(2日通し券500円)。子どものまちを視察できる大人ツアー券は300円(4日:11時30分・14時30分、5日:11時30分、15時分)。

NPO法人「ミニシティ・プラス」の活動

 ミニシティ・プラスは「まちはそこに暮らす人、かかわる人たちで創り上げていく」という理念から、特に未来を担うこどもたちに対して19歳以下のこどもたちが、おとなの決めた社会のルールや既成概念にとらわれない自由な発想で仮想のまちをつくり、体験するプログラム「ミニヨコハマシティ」、公募の小学4年~高校生までが自分の地域を取材して新聞作りやユーストリーム放送局を行うプログラム。東京都市大学と協働で行う「つづきジュニア編集局」、主に中高生が特命で大人のまちづくりの現場に参加し大人と一緒にまちづくりを実践する神奈川県との協働事業「特命子ども地域アクター」の3つの事業を中心に活動している非営利団体。

▽NPO法人ミニシティ・プラス
http://minicity-plus.jp/

▽NPO法人ミニシティ・プラスfacebookページ
https://www.facebook.com/minicityplus

▽神奈川特命子ども地域アクター養成アクション
http://actor.minicity-plus.jp/

▽シェアリーカフェ
http://shairly.com/


NPO法人ミニシティ・プラスが中川の住宅展示場で子どもが仮想の街をつくる「ミニヨコハマシティ」-石巻マルシェも


ミニヨコ

「大人口出し禁止」の子ども達がつくるまち

 ハウスクエア横浜(横浜市都筑区中川1)で4月3日から5日まで、子どもたちだけで「理想の街」をつくるイベント「ミニヨコハマシティ(ミニヨコ)」が開催される。主催はNPO法人「ミニシティ・プラス」(都筑区中川1、三輪律江理事長)。

 「大人口出し禁止」を原則とし、選挙権のない19歳以下の子どもたちが集まり、実際に「ミニヨコ」という子どもの街を作る同イベント。子どもたちはアイデアを出し合いながら街を作り、就労や政治、まちづくりなど社会の仕組みを遊びながら学ぶ。イベントを企画する「ミニヨコの運営会議」には50人以上の子どもが参加。当日は500〜700人の子ども達も含めて3,000人の来場者を見込んでいるという。

ミニヨコ@ハウスクエア
 NPO法人ミニシティ・プラスの設立母体となった組織「ミニヨコハマシティ研究会」は、まちづくり研究者やNPO、横浜市職員らが中心となって2006年10月に発足。第1回目のミニヨコハマシティは、2007年3月に都筑区のハウスクエア横浜で開催。2日間でのべ300人以上の子どもたちが来場した。

 ミニヨコの目指すところについて、同研究会の代表を務め、現在はミニシティ・プラスの副理事長でもある岩室晶子さんは「未来を担う子どもたちが、自由な発想で社会について知り、体験し、考えるチャンスをつくり、その中で自分らしさが活かせる生き方を自分の力で見つけられるようになれば」と話す。

ドイツ・ミュンヘンを発祥に、各地に広まる子どものまち

ミニヨコの子供たち@ドイツ
 ミニヨコハマのような子どものまちをつくる取り組みは、ドイツ・ミュンヘン市で20数年前に始まった「ミニミュンヘン」を発祥としている。

 「ミニミュンヘン」は、7歳から15歳の子どもだけが運営・参加する仮設都市で、2年に1回、8月の夏休み期間中に3週間運営される。自分で仕事を見つけて働き、「ミミュ」という仮想のお金を稼ぎ、このお金で食べ物を買ったり、遊んだりする仕組みだ。仮想の街で、子どもたちは自分たちで考えて決まりを作り、仕事を決めて働き、遊んだり、買い物を楽しんだりする。

 ミニミュンヘンは、行政や企業、NPO、市民が連携して実施している。コンセプトとしているのは、子どもたちによる「自主的な学び」だ。特に、自分で仕事をしてお金を稼ぎ、そのお金で食べたり遊んだりするという経済の仕組みや、選挙などを通して擬似的に体験する政治の仕組みを、自らの体験をもって楽しみながら学ぶことが大切と考えられている。

 こうしたミニミュンヘンの仕組みやその意義、実際の様子は日本にも紹介され、同様のイベントが各地で広がりを見せ始めている。千葉県の「ミニさくら」(佐倉市)や「ミニいちかわ」(市川市)をはじめ、現在は約20か所で子どものまちが開催されている。

 2008年8月にドイツのベルリンで行われた第1回「こどものまち世界会議」には、横浜からミニヨコハマシティのメンバーの子ども達など9人が参加した。子どもたちは日本の文化である浴衣で会場を訪れ、英語で横浜の街のことやミニヨコハマについて堂々とプレゼンテーションを行ったほか、現地の子どものまちを訪れ、お茶会をするなどドイツの子供たちとの交流を図った。

ミニヨコ内の通貨「ミニヨン」を使って買い物も

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 イベント開催前日の4月3日は、「まちをつくる日」として、運営会議メンバーの子どもたちを中心に、ハウスクエア横浜の会場で「まち」を準備する。会場内に銀行や税務署、市役所など公共施設などを設置するほか、ミニヨコ市民から出たアイデアを元にした店舗や施設などが出店する。参加する子どもたちは、店舗や施設で働いて得たミニヨコ内の通貨「ミニヨン」を使って、店で買物などを楽しむことができる。開催は13時~16時(入場は15時まで)、参加費100円。

 4日には、ミニヨコの市長を選ぶ市長選も行われる。また、4日と5日には、ミニヨコを運営する中心メンバーの子どもたちは「石巻日日こども新聞」メンバーと交流をしていきており、石巻とゆかりがあることから、会場外で石巻関連のイベントも実施する。会場内に大人が立ち入ることはできないが、会場の外では大人向けに、石巻マルシェ(石巻物産展)を、ハウスクエア横浜内にあるコミュニティーカフェ「シェアリーカフェ」では、石巻の食材を使ったランチを提供する「石巻応援カフェ」も行う。

 そのほか、株式会社スリーハイによる「ものづくりスクール」や、ナレッジビーンズ株式会社による「スマフォアプリ創作体験教室」「ロボット実験室」、NPO法人HaMaWoによる「手作り雑貨ワークショップ」などの協力企業・団体による講座やワークショップも行われる。

 岩室晶子さんは、「この仮想の街でまちづくりを体験した子ども達が、社会に出てまちづくりに参加する『特命子ども地域アクター』に参加して、NPOや商店街などの地域活性化や地域の課題解決に参加する流れもできている。大人が楽しめるプログラムも多数用意しているのでぜひ会場に足を運んで欲しい」と話している。

 4日・5日の開催時間は10時~16時。参加費は19歳以下の子どもは1日300円(2日通し券500円)。子どものまちを視察できる大人ツアー券は300円(4日:11時30分・14時30分、5日:11時30分、15時分)。

NPO法人「ミニシティ・プラス」の活動

 ミニシティ・プラスは「まちはそこに暮らす人、かかわる人たちで創り上げていく」という理念から、特に未来を担うこどもたちに対して19歳以下のこどもたちが、おとなの決めた社会のルールや既成概念にとらわれない自由な発想で仮想のまちをつくり、体験するプログラム「ミニヨコハマシティ」、公募の小学4年~高校生までが自分の地域を取材して新聞作りやユーストリーム放送局を行うプログラム。東京都市大学と協働で行う「つづきジュニア編集局」、主に中高生が特命で大人のまちづくりの現場に参加し大人と一緒にまちづくりを実践する神奈川県との協働事業「特命子ども地域アクター」の3つの事業を中心に活動している非営利団体。

▽NPO法人ミニシティ・プラス
http://minicity-plus.jp/

▽NPO法人ミニシティ・プラスfacebookページ
https://www.facebook.com/minicityplus

▽神奈川特命子ども地域アクター養成アクション
http://actor.minicity-plus.jp/

▽シェアリーカフェ
http://shairly.com/