横浜ソーシャルビジネス事業者レポート vol.1 《ハートフル・ポート 五味真紀さん》


「ハートフル・ポート」は、相鉄線希望ヶ丘駅徒歩10分。閑静な住宅地内で自宅を「住み開き」したカフェだ。2014年6月のオープンから1年、のべ3,200名を超える顧客が訪れた。住み開きの事業形態は、近隣との関係や集客に苦労しがちだが、その課題をクリアしているハートフル・ポート店主の五味真紀さんにお話を聞いた。

事業を始めた原点は義母の介護で感じた、息抜きしたいが遠出はできない経験。義母が他界して数年後「年齢を問わず誰もが気軽に集える憩いの場所を身近なところにつくりたい」と、2013年横浜市ソーシャルビジネス支援事業コミュニティカフェ開設講座に参加する。講座で夢が具体化し、自分の持つ資源やつながりを再確認できたと五味さんは言う。

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 五味さんが持っていた資源や「縁」

五味さんの持つ社会縁は多岐に渡る。子どもの幼稚園を介し教会や保護者とのつながり、学校のPTA副会長、町会の理事、子ども会活動。頼まれた地区社協委員を引き受け、役所との縁も出来た。個人的に、子ども英語教室を開き、途上国の飢餓問題に取り組む国連組織WFPボランティアにも参加。地域の読み聞かせグループや、地域支えあい活動「ちょこっと応援団」の立ち上げメンバー事務局として、ボランティア活動にも熱心だ。教会では今も讃美歌を歌に行く等、五味さんは縁を大切に生きてきた。結果として、カフェ開店にその繋がりが、存分に活きることになった。

今の住まいに嫁ぎ18年。ご近所にも気を配り、事業開始についてをお披露目パーティーご招待で知らせて挨拶をした。ご近所向けの案内文には「パーティーに先立ちまして、ご近所の皆様にはまずご案内さしあげたく、一般の方に来ていただく1時間前にご案内させていただきます」とある。

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協力者と顧客が自然に口コミしてくれた

お披露目パーティには、近隣を含めて多くの人が集った。直後、仲間の口コミで広がり、1,000枚印刷したチラシは、仲間やご近所が配ってくれた。地区社協仲間が、地元タウン誌の取材をセッティング。記事を見て立ち寄ってくれたおばあさんがカフェを気に入り「長く続けてもらわないと」と、自称応援団を名のって、お客さんが少ない日には、帰り道で周囲へ声をかけてお客さんを送りこんでくれる。新聞販売店が発行する折込ミニコミ紙の投稿欄に、お客さんやご近所が、カフェについて次々投稿。地域密着のカフェ広報に、タウン紙や折込チラシ、口コミの効果の大きさを五味さんは実感する。HP、ブログ、フェイスブックは、1次情報を得た人が検索し来店へつなぐ重要な役割を果たしているという。

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 求心力と発信力の秘訣

当たり前ではあるが、カフェの居心地の良さや食事のおいしいことが、価値を共感する人へと口コミで広がる。「スタッフ、協力者、お客様、各々が居心地のいい居場所と思える空間を作ることが大切」と考える五味さんの姿勢は、関わる人を楽しく輝ける場にして、求心力と発信力を生んでいる。シェフと呼ばれる調理担当スタッフのこだわりはカフェの大きな魅力だ。カフェでの五味さんは、お客さまと丹念なコミュニケーションを取っていて、音楽などの特技を知ると、カフェコンサート等の機会をつくる。

「ハートフル・ポートは「港」であり人々がほっとして旅立っていく場所。今後は、まちの中にまだまだ埋もれている、様々なことができる人の力を発揮する場として、カフェを舞台にしていきたい」と、五味さんは、まだまだ夢を膨らませている。

五味さん
写真中央が五味さん

 組織概要

ハートフル・ポート
http://www.heartful-port.jp/

営業時間:月火木金 10~17時
電話:045-777-8159

取材:2015年5月


横浜ソーシャルビジネス事業者レポート vol.1 《ハートフル・ポート 五味真紀さん》


「ハートフル・ポート」は、相鉄線希望ヶ丘駅徒歩10分。閑静な住宅地内で自宅を「住み開き」したカフェだ。2014年6月のオープンから1年、のべ3,200名を超える顧客が訪れた。住み開きの事業形態は、近隣との関係や集客に苦労しがちだが、その課題をクリアしているハートフル・ポート店主の五味真紀さんにお話を聞いた。

事業を始めた原点は義母の介護で感じた、息抜きしたいが遠出はできない経験。義母が他界して数年後「年齢を問わず誰もが気軽に集える憩いの場所を身近なところにつくりたい」と、2013年横浜市ソーシャルビジネス支援事業コミュニティカフェ開設講座に参加する。講座で夢が具体化し、自分の持つ資源やつながりを再確認できたと五味さんは言う。

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 五味さんが持っていた資源や「縁」

五味さんの持つ社会縁は多岐に渡る。子どもの幼稚園を介し教会や保護者とのつながり、学校のPTA副会長、町会の理事、子ども会活動。頼まれた地区社協委員を引き受け、役所との縁も出来た。個人的に、子ども英語教室を開き、途上国の飢餓問題に取り組む国連組織WFPボランティアにも参加。地域の読み聞かせグループや、地域支えあい活動「ちょこっと応援団」の立ち上げメンバー事務局として、ボランティア活動にも熱心だ。教会では今も讃美歌を歌に行く等、五味さんは縁を大切に生きてきた。結果として、カフェ開店にその繋がりが、存分に活きることになった。

今の住まいに嫁ぎ18年。ご近所にも気を配り、事業開始についてをお披露目パーティーご招待で知らせて挨拶をした。ご近所向けの案内文には「パーティーに先立ちまして、ご近所の皆様にはまずご案内さしあげたく、一般の方に来ていただく1時間前にご案内させていただきます」とある。

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協力者と顧客が自然に口コミしてくれた

お披露目パーティには、近隣を含めて多くの人が集った。直後、仲間の口コミで広がり、1,000枚印刷したチラシは、仲間やご近所が配ってくれた。地区社協仲間が、地元タウン誌の取材をセッティング。記事を見て立ち寄ってくれたおばあさんがカフェを気に入り「長く続けてもらわないと」と、自称応援団を名のって、お客さんが少ない日には、帰り道で周囲へ声をかけてお客さんを送りこんでくれる。新聞販売店が発行する折込ミニコミ紙の投稿欄に、お客さんやご近所が、カフェについて次々投稿。地域密着のカフェ広報に、タウン紙や折込チラシ、口コミの効果の大きさを五味さんは実感する。HP、ブログ、フェイスブックは、1次情報を得た人が検索し来店へつなぐ重要な役割を果たしているという。

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 求心力と発信力の秘訣

当たり前ではあるが、カフェの居心地の良さや食事のおいしいことが、価値を共感する人へと口コミで広がる。「スタッフ、協力者、お客様、各々が居心地のいい居場所と思える空間を作ることが大切」と考える五味さんの姿勢は、関わる人を楽しく輝ける場にして、求心力と発信力を生んでいる。シェフと呼ばれる調理担当スタッフのこだわりはカフェの大きな魅力だ。カフェでの五味さんは、お客さまと丹念なコミュニケーションを取っていて、音楽などの特技を知ると、カフェコンサート等の機会をつくる。

「ハートフル・ポートは「港」であり人々がほっとして旅立っていく場所。今後は、まちの中にまだまだ埋もれている、様々なことができる人の力を発揮する場として、カフェを舞台にしていきたい」と、五味さんは、まだまだ夢を膨らませている。

五味さん
写真中央が五味さん

 組織概要

ハートフル・ポート
http://www.heartful-port.jp/

営業時間:月火木金 10~17時
電話:045-777-8159

取材:2015年5月