横浜ソーシャルビジネス事業者レポート vol.4《旅するコンフィチュール 違克美さん》


「旅するコンフィチュール」は、生産者から直接仕入れた新鮮な果物や野菜を無添加で丁寧に手作りしているコンフィチュール(ジャム)工房だ。地産地消マルシェの出店を皮切りに、WEBや工房での販売、様々な業種とのコラボレーションなど、開業から3年目に入り着実にステージアップを重ねている。これまでおこなってきたマーケティングや広報、顧客開拓について主宰者の違克美(ちがい かつみ)さんに中区関内の工房で話を聞いた。

「旅するコンフィチュール」の始まるまで

海外暮らしなどの経験から美味しいコンフィチュールのある暮らしの豊かさを知った違さん。前後して製菓学校「ル・コルドンブルー」で製菓技術を習得。そうした経験と技術を活かし、2010年、地産地消をコンセプトにした就労支援カフェの立ち上げに携わる。ここで福祉系ネットワークとあわせて農・食系ネットワークにつながりができ、その人脈を買われ「食と農のプロデューサー養成講座」事務局を担当。また、横浜の地産地消推進プロジェクト「濱の料理人」への参加や横浜市環境創造局「はまふうどコンシェルジュ」講座を受講したことでさらに異業種とのネットワークを広げ、2013年10月3日「旅するコンフィチュール」を立ち上げた。

開業前告知とオープニングパーティー ~広報の工夫~

開業は一度きりの節目。工房スタートにあたり、お世話になった人たちへのお披露目と報告を兼ねてのオープニングパーティーを「旅するコンフィチュール」ロゴのデザイナーのサポートを得て企画。多くの人に知ってもらったほうがいいとのアドバイスを受け、事前にFacebookで告知したり「グリーンドリンクス横浜」の会合のお土産に「旅するコンフィチュール」のジャムとオープニングパーティーの告知も添えさせてもらった。

また、パーティーを招待客以外も出入り自由にするなどした結果、当日は自身の予想をはるかに超える約150人が集まった。告知の成功もさることながら違さんが、すでに様々な業種にわたるネットワークのベースを備えていたことがうかがえる。そのことが商品の価値だけでなく、違さん自身も一目置かれることになり、今も続く取材の多さへとつながっている。

マルシェを通じたマーケティング ~顧客層の把握、ライフスタイル提案へ~

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オープン後、WEB販売だけでは動きが可視化しないと考え、約1年間は市内のマルシェに毎週のように出店。Facebookでマルシェ出店情報や取材予定をまめに発信した。お客様と直接対話することは結果的にマーケティングにもなった。「旅するコンフィチュール」は、素材の味を活かすことはもちろん、見た目と色にもこだわって製造している。多くの取材とマルシェ出店で、アピールポイントが響く顧客ターゲットが明確となり、「プレゼントにしたい」というギフトニーズも見えてきた。一方で、コンフィチュールの楽しみ方がパンやヨーグルトに使う以外、知られていないことにも気付かされた。

開業1年を迎える頃、WEB販売は伸び悩んでおり、IDEC(横浜企業経営支援財団)の中小企業診断士に相談。気軽に多彩なコンフィチュールの楽しさを味わうきっかけづくり、コンフィチュールのある暮らしや食を楽しむ暮らしというライフスタイル提案として、鮮やかな色の違いも楽しめる6種類の小瓶のセット販売を1周年に企画。これが評判を呼んだ。現在は「はじめてセット」として販売。コンフィチュールを楽しむ間口を広げている。

WEBの強化と地産地消 ~生産者と顧客をつなぐ~

現在は工房を定期的にオープンして対面販売や新たなファンづくりや定期収入の確保のため頒布会も始めている。今後はWEBの強化を目指しており、販売だけでなく地産地消の観点から商品の素材のことや生産者に関する情報の発信も計画中だ。

違さんは自分の強みを「切り口がたくさんあること」と分析。これまで地産地消、横浜、神奈川県、女性起業家など様々なキーワードで取材を受けてきた。自分が露出することで横浜の農業のこと、地産地消のことを伝えることができる、そんな手ごたえも感じている。

良質な素材の組み合わせから美味しいコンフィチュールが生まれ、さまざまな人たちの手へ渡っていくそのさまを「旅」に見立て名付けた「旅するコンフィチュール」。自分ができることを常に念頭に置き、自ら動き人に会いに行く、現地へ足を運ぶその姿も旅そのもののようだ。課題の解決時期を的確にとらえ、専門家のアドバイスを受けながら事業を積み上げていく。潜在的な顧客の掘りこしや商品購入者がさらに楽しめる環境を整えること、そんなチャレンジが続いている。

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組織概要

旅するコンフィチュール
http://www.tabisuru-conf.jp/

果物や野菜本来の味を大切に添加物などを使用せず、『食べるように楽しめる』『目で楽しめる』コンフィチュール(ジャム)の製造販売。

所在地:〒231-0012
神奈川県横浜市中区相生町3-61 泰生ビル402
営業時間:金曜日、土曜日 11時~18時

取材:2015年9月


横浜ソーシャルビジネス事業者レポート vol.4《旅するコンフィチュール 違克美さん》


「旅するコンフィチュール」は、生産者から直接仕入れた新鮮な果物や野菜を無添加で丁寧に手作りしているコンフィチュール(ジャム)工房だ。地産地消マルシェの出店を皮切りに、WEBや工房での販売、様々な業種とのコラボレーションなど、開業から3年目に入り着実にステージアップを重ねている。これまでおこなってきたマーケティングや広報、顧客開拓について主宰者の違克美(ちがい かつみ)さんに中区関内の工房で話を聞いた。

「旅するコンフィチュール」の始まるまで

海外暮らしなどの経験から美味しいコンフィチュールのある暮らしの豊かさを知った違さん。前後して製菓学校「ル・コルドンブルー」で製菓技術を習得。そうした経験と技術を活かし、2010年、地産地消をコンセプトにした就労支援カフェの立ち上げに携わる。ここで福祉系ネットワークとあわせて農・食系ネットワークにつながりができ、その人脈を買われ「食と農のプロデューサー養成講座」事務局を担当。また、横浜の地産地消推進プロジェクト「濱の料理人」への参加や横浜市環境創造局「はまふうどコンシェルジュ」講座を受講したことでさらに異業種とのネットワークを広げ、2013年10月3日「旅するコンフィチュール」を立ち上げた。

開業前告知とオープニングパーティー ~広報の工夫~

開業は一度きりの節目。工房スタートにあたり、お世話になった人たちへのお披露目と報告を兼ねてのオープニングパーティーを「旅するコンフィチュール」ロゴのデザイナーのサポートを得て企画。多くの人に知ってもらったほうがいいとのアドバイスを受け、事前にFacebookで告知したり「グリーンドリンクス横浜」の会合のお土産に「旅するコンフィチュール」のジャムとオープニングパーティーの告知も添えさせてもらった。

また、パーティーを招待客以外も出入り自由にするなどした結果、当日は自身の予想をはるかに超える約150人が集まった。告知の成功もさることながら違さんが、すでに様々な業種にわたるネットワークのベースを備えていたことがうかがえる。そのことが商品の価値だけでなく、違さん自身も一目置かれることになり、今も続く取材の多さへとつながっている。

マルシェを通じたマーケティング ~顧客層の把握、ライフスタイル提案へ~

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オープン後、WEB販売だけでは動きが可視化しないと考え、約1年間は市内のマルシェに毎週のように出店。Facebookでマルシェ出店情報や取材予定をまめに発信した。お客様と直接対話することは結果的にマーケティングにもなった。「旅するコンフィチュール」は、素材の味を活かすことはもちろん、見た目と色にもこだわって製造している。多くの取材とマルシェ出店で、アピールポイントが響く顧客ターゲットが明確となり、「プレゼントにしたい」というギフトニーズも見えてきた。一方で、コンフィチュールの楽しみ方がパンやヨーグルトに使う以外、知られていないことにも気付かされた。

開業1年を迎える頃、WEB販売は伸び悩んでおり、IDEC(横浜企業経営支援財団)の中小企業診断士に相談。気軽に多彩なコンフィチュールの楽しさを味わうきっかけづくり、コンフィチュールのある暮らしや食を楽しむ暮らしというライフスタイル提案として、鮮やかな色の違いも楽しめる6種類の小瓶のセット販売を1周年に企画。これが評判を呼んだ。現在は「はじめてセット」として販売。コンフィチュールを楽しむ間口を広げている。

WEBの強化と地産地消 ~生産者と顧客をつなぐ~

現在は工房を定期的にオープンして対面販売や新たなファンづくりや定期収入の確保のため頒布会も始めている。今後はWEBの強化を目指しており、販売だけでなく地産地消の観点から商品の素材のことや生産者に関する情報の発信も計画中だ。

違さんは自分の強みを「切り口がたくさんあること」と分析。これまで地産地消、横浜、神奈川県、女性起業家など様々なキーワードで取材を受けてきた。自分が露出することで横浜の農業のこと、地産地消のことを伝えることができる、そんな手ごたえも感じている。

良質な素材の組み合わせから美味しいコンフィチュールが生まれ、さまざまな人たちの手へ渡っていくそのさまを「旅」に見立て名付けた「旅するコンフィチュール」。自分ができることを常に念頭に置き、自ら動き人に会いに行く、現地へ足を運ぶその姿も旅そのもののようだ。課題の解決時期を的確にとらえ、専門家のアドバイスを受けながら事業を積み上げていく。潜在的な顧客の掘りこしや商品購入者がさらに楽しめる環境を整えること、そんなチャレンジが続いている。

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組織概要

旅するコンフィチュール
http://www.tabisuru-conf.jp/

果物や野菜本来の味を大切に添加物などを使用せず、『食べるように楽しめる』『目で楽しめる』コンフィチュール(ジャム)の製造販売。

所在地:〒231-0012
神奈川県横浜市中区相生町3-61 泰生ビル402
営業時間:金曜日、土曜日 11時~18時

取材:2015年9月